工藤日出夫 北本市議会レポート 第135号(2017年3月)

平成29年第1回北本市議会定例会(3月議会) 3月17日閉会〜平成29年度一般会計予算 修正可決

議会が財政危機への懸念防ぐ

パークゴルフ場整備の測量費など4事業、多額な後年度負担を懸念し予算から削除

平成29年第1回北本市議会定例会は、3月17日、一般会計予算など30議案を審議し閉会しました。今議会は、新年度の予算の審議が最重要議案でした。

 

現王園市長提出の予算案の内、後年度に大きな負担を生じさせ、財政に負荷をかける恐れのある4事業について、予算から削除し財政危機への懸念を防ぐことに合意し修正しました。

後年度負担多額な事業否決

修正した4事業は下記の通りです。

(1)パークゴルフ場整備事業費

高尾9丁目に整備予定のパークゴルフ場。整備用地測量費と設計費1,325万5千円です。執行部の説明では、整備費として約3億円、その後の維持管理費毎年2,000万円赤字ということでした。

 

事業計画もなく、極めてずさんで、将来負担が多額であり否決。

(2)農業ふれあいセンター(桜国屋)駐車場拡張事業費

桜国屋への来訪者の利便性向上を図るため駐車場を拡張(農地を借用)するための測量及び設計業務経費600万円です。今後、賃借料が発生するとともに、将来的に買取につながる恐れがあり、慎重に対応すべきと否決。

(3)農業ふれあいセンター(桜国屋)トイレ整備事業費

地産地消の推進と来訪者の利便性向上にトイレを整備するための設計費340万円です。現在のトイレで十分対応できると否決。

 

*桜国屋は、現在JAに営業委託しています。賃料として売り上げの1.5%を市に入れています。年間約400万円ぐらいの収入ですが、市は駐車場借用料約300万円を支払います。修繕費等は市が負担しています。営利事業ですから、基本的に経営主体のJAが行うべとの意見もありました。

(4)遊歩道整備事業

来訪者の増加を図るため、野外活動センターとさくら公園を結ぶ遊歩道(300m)の整備事業に向けた測量業務費250万円です。今後道路整備費が多額であり、費用対効果が見込めないことから否決。

 

*この修正は、健康福祉常任委員会、建設経済常任委員会で、主に1期、2期の若手議員が、将来の財政を真剣に考え、調査し、議案を検証した結果です。大変あっぱれです。


現王園市長のガバナンスのなさ露呈

観光公衆トイレ2,150万5千円、桜めぐりマップ100万円、北本の桜と自然を愛でるイベント事業200万円は県の補助事業であるが、公衆トイレ設置場所が「神社敷地内」であるので、政教分離が心配されていました。

 

会期末の15日ごろ、埼玉県からの指導で「宗教法人所有地であるので補助金は交付できない」と連絡があり、事業の執行が難しくなっています。

市長のガバナンスに問題があることが露呈

すべての事業が思い付きで急ぎ過ぎ、適切な指示がなく現場が右往左往のようです。


公約の女性副市長登用ついに断念

副市長に県職OB(県知事特別秘書)荒井氏

現王園市長肝いりの公約であった「副市長に女性を登用」は、昨年6月議会で人事議案の撤回、副市長を置かない条例の撤回と、二転三転し議会を混乱させましたが、今議会に県職OB(知事特別秘書)の荒井康博氏(中丸在住)が提案され、議会は同意しました。私も賛成しました。

 

現王園市長「これまで副市長が空席であったので市政が停滞したが、県で経験豊富な人材が就任されるので、活性化します」と説明

普通、市長が空席なら市政は停滞することはあるでしょうが、副市長が空席で市政が停滞すると市長から聞かれると「…なんか変」です。

 

多くの市民、さしずめ女性の市民に大いに期待されただけに、私の周りの方も失望しています。

 

しかし、公約されたご本人(現王園市長)は、特にこだわっている様子もありません。もともと、人物に当てがあって公約した訳ではないようです。

公約断念は選挙で信を問い直せ

「新駅に終止符を打つ!」の変節、「中学校の給食費無料」、「女性副市長の登用」の断念、人口減少への対応への無策」など、重要な公約は、裏付けのない選挙目当の公約だったと指摘されても、反論できないでしょう。

 

私は、一般質問で、実施できない公約なら一度リセットし、実施可能な公約に再編し、「選挙で信を問い直してはどうか」と質しました。

 

再選されて堂々と市政運営された方が、改革がダイナミックに進むように思います。


現王園市長の公約「新駅に終止符を打つ」なぜ一転「駅の可能性検討」へ大転換???

覚えていますか!! 2年前の選挙で市内にまかれた「新駅反対」のチラシ

わずか2年前の選挙で、「新駅建設問題に終止符を打つ」と公約し、たくさんの市民の支持を得たであろう現王園市長。

 

あれから2年ですが、市長が昨年12月議会に提案した「第五次総合振興計画に“駅等を検討する”と記載」し、新駅建設に可能性を持たせました。新駅反対をあえて自ら選挙の争点にし市長に当選した。総合振興計画への記載前に、直接有権者に説明しないままで許されるのか。

新駅建設は住民投票の結果を尊重、推進派は「利権がらみか」とまで批判!

上図によれば、現王園市長は「住民投票の民意をないがしろにするな」と強調し、右のチラシでは「新駅問題は論外」、「利権がらみか」と、漫画で強く「新駅反対」を主張しました。

公開質問状に新駅は「本気でできない」と回答したのに「駅の可能性検討」と

下図は、北本市民有志330人が、北本市長と北本市議会議員に対し「新駅に関する公開質問状」に、現王園市長が回答されたものです。庁内で決済をとっていますので、「公文書」です。議会に提出されたものです。

アンケートは、去年の4月末にいただき、私は会派で回答しました。(新聞等で公開されていない)

 

現王園市長はどう回答されたのか?

 

「本気で新駅ができると考えますか? 」との問いに「本気でできない」と回答しています。

 

平成28年5月10日に回答、「現王園孝昭」とサインしています。

 

一般質問で、「公開質問状に回答した人への説明はされたのか」との問いに、「…(答弁拒否)」。当時ご一緒に活動された、高齢の元議員に説明されたかについても「その人は誰ですか?」との答弁でした。

 

当選の立役者の一人である元議員を「知らない」とは、ご本人に失礼です。市民主役も、選挙目当てか…。政治不信の元凶にならなければいいが。

新駅の可能性を検討することは、当時の私たちの会派「市民の力」の主張でした。

「住民投票での事業費72億円、桶川市や企業の連携のない計画では理解が得られない」ので、「地元負担を抑え、桶川と企業の連携」を条件に検証し、可能なら進める、不可能なら止めるというものです。

 

現王園氏らはそれを「新駅推進」と痛烈に批判し、「終止符を打つ」と公約しました。

 

*私は、選挙の争点の公約を変更するには、変更前に「直接市民に説明する」ことが大前提でなければならいし、さらに言えば、選挙で「信を問い直す」べきと考えています。それぐらいの責任があるでしょう…ね。




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